(小国町白子沢と市野々(白い森おぐに湖)を結ぶ)   
 
 
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追分石

追分石と書いてあるのが普通であるが、これには往分石と書いてある。自然石で裏に「左本道さくら峠、美き(右)旧道さくら峠」と書いてある。また、寛保3(1743)年10月吉日とも書かれている。現在は小国町の「白い森くらしの資料館」に保管されている。

所々に古道の道形は残るが、全て舗装路(県道)の峠である。以前は途中の沢中や桜にも集落はあったが、今は移転しその形跡だけが名残を残している。

頂上は切り通しになっており越えると市野々の「白い森おぐに湖」に出る。峠の全長は6.3kmと十三峠の中では、最も長い峠である。

白子神社縁起書によると、開創は
養老元(717)年、石上に九頭の
白龍出現し給う。
龍は天に昇り、神霊を石に残して
此の地に停る。故に是を鎮守とし
て崇敬し奉るとあり悪霊を祓うとし
て崇拝されている。

絵図【年代不明、高橋康氏所蔵】

金剛山は、当国三十三所霊所の
十番で、長井宮村、真言宗遍照
寺の山号である。

正保絵図【正保2(1645)年作成、市立米沢図書館所蔵】

B桜峠頂上
C金剛山

享和絵図【享和2-3(1802-3)年作成、米沢市上杉博物館所蔵】

A湯殿山碑

近世中期以降になると、三山信仰がが広まった。「羽黒山年中行事」の1月に「8日朝、湯殿権現講執行に有之、錫杖、湯殿祝言、観音経、諸真言等総衆徒3人組合にて毎月勤之」とあって、2月から12月まで湯殿山講の名で行われたことが知られ湯殿山塔婆によって知られる

@白子神社
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